数字と曜日だけがくるくると回り、僕は翻弄されてただ疲れていくだけ [ こうして彼は屋上を燃やすことにした ]

生きることとは恋をすることにも近いのだ。
恋に落ちると、いつかは日常に戻ってくる以外できないのだ。選択肢なんてない、ただただ毎日を無為に過ごすことしかできないのだ。
時計の針を頑張ってゆっくり押し戻そうとしても、それは戻らない。
ただあるのは前に進め進めといってくる日常だけなのだ。


こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)


もう少し売れてもよかったんじゃないの。って思うライトノベル
すごくよくできた話で、いろんなところで書かれてるけど、オズの魔法使いのオマージュ作品。
日本語訳された一節が本文の中で引用されているので、これからオズの魔法使い読もうっていう人にはあんまりお勧めしないけど、大抵の人が小さいころにオズの魔法使いを何らかの形で触れていると思うので、すっと入ってくるのじゃないかな、と思っている。
扱ってるものは、学校でのいじめとか、復讐とか、そういう結構薄暗い感情なんだけど、文章は極めて薄くなってて、そういう印象的なシーンで、うわぁ、って思うことはない。
だからおすすめなの?って聞かれるとわからない。
多分今でも、家に帰ればあると思うけれども。